野村:ナハーロさんは、2011年にスペイン国立バレエ団の芸術監督に35歳の若さで就任されました。この時まず感じたことはどのようなことでしたか? 何かプレッシャーのようなものはありましたか?
野村:今回Aプロでは、あなたの振付による「セビリア組曲」が日本で初演されました。私も土曜日に拝見し、たいへん感動いたしました。9つのシーンのアイデアはどのようにして生まれ、またどのような過程を経て完成したのですか? また、あなたご自身の舞踊団で「セビリア組曲」を上演された時と、スペイン国立バレエ団で上演する場合の違いはどこにありますか?
野村:違いは?
野村:同じ振付けをより沢山の人で踊っているのですね。
野村:芸術監督就任後、2年間はご自身が踊らないという決意をされたそうですね。今年はその2年目が満了します。そこで、期待を持ってうかがうのですが、あなたが舞台で踊られる予定はありますか? たとえば、「セビリア組曲」の闘牛士を踊られる可能性はありますか?
野村:あなたは、フィギュアスケートの振付も数多くなさっています。ソルトレイク・オリンピックでは、アイス・ダンスのアニシナ&ペイゼラ組に振付け、彼らは金メダルをとりました。また、ステファン・ランビエールの「ポエタ」では、世界中のフィギュアスケート・ファンを感動の渦に巻き込みました。
野村:フィギュアスケートの振付のことでも、もう一つおうかがいいたします。来年はソチ・オリンピックが行われますが、このオリンピック・シーズンのプログラムの振付をなさる予定はありますか?
野村:それでは、最後にあなたの新しい振付作品についてうかがいます。あなたは、ソロージャの絵がお好きで、今彼の絵からインスパイアされた作品をご用意されていると聞きましたが、どのようなものになりそうですか?
野村:いつ頃どこで発表なさいますか?
野村:ありがとうございました。それではますますのご活躍をお祈りいたします。
※なお、ナハーロ氏が言及された新作『ソロージャ』は予定通りマドリードで上演され、大成功を収めた。
1975年マドリード生まれ。15歳でプロとしてのキャリアをスタートさせ、いくつもの舞踊団で活躍ののち、97年にスペイン国立バレエ団へ入団。3年後には第一舞踊手に昇格した。クリエーターとしての資質により、早くから振付も始め、2002年には自らの舞踊団を結成。2011年までの間4つの作品を発表している。2011年、スペイン国立バレエ団の芸術監督に就任。